園主のフォト日記
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2019年12月25日 信楽焼 窯元めぐり 番外編 窯場坂 山文製陶所(その1)
NHK朝ドラ「スカーレット」にて信楽焼が舞台となり、ドラマの中で火鉢製作は話題の一つとなりました。
現在、信楽焼で火鉢を生産しておられる唯一窯がこの山文製陶所さん。
それまでの鎌倉時代、おそらくは室町時代より焼き続けられてきた窯が並びこの窯場坂は静かな焼き物の里でした。毎年開かれる「窯場めぐり」で好事家が訪れる以外、閑散とした通りでした。
ところが時代は今、NHK朝ドラ「スカーレット」の波及波及効果は絶大なもの。ドラマが始まるや、この山文製陶所さんには連日100人余りが方々が訪れられたとか。訪れる見学者の方々がわかるように看板は立てられ、一目でわかる火鉢も演出。いやがうえにも観光化してしまった信楽焼の町です。
「スカーレット」で舞台となった「丸熊陶業」のロケ地。案内板がわかりやすく案内してくれています。
起伏に富んだ地形は、信楽焼の歴史そのもの。鎌倉時代より昭和30年代まで穴窯、登窯で焼成され、常に山の斜面を利用してきたからです。山文製陶所で行われた「スカーレット」のロケはその昔の窯跡。案内はそちらへ誘導してくれています。
その山文製陶所の工房の裏側を通るのですが、山文さんサービス精神でしょうか、NHKから借りられたのか、ロケの様子がわかるように、ロケ現場写真が貼られているのでした。
そのロケの様子です。
以前には見られなかった火鉢も積まれ、見学される方々のサービスも満点です。奥の煙突は「ほうざん」さんという窯元。なかなかすてきなギャラリーが展開されています。
荒縄でくくられた火鉢。火鉢はその昔鉄道輸送。その貨車に積み込まれ全国各地へ送られた時代。パッキンは荒縄だったのです。そしてその時代こそNHK「スカーレット」の時代背景でもあったわけです。
その時代の火鉢がよく残されていたものです。その長年積まれていた登窯時代の火鉢が時代考証の上でおおいに役立ったようです。
山文さん、丁寧に解説されています。
現在生産されている一色生子に近い火鉢です。
本格的な二度掛け生子火鉢、或は多彩は釉薬を使ったモダンな火鉢は登窯時代そのものです。
休憩所が設けられており、その壁面にはNHKから借用された撮影ロケの写真が、見学する方々の心をなごまされているのでは?
写真には庭に粘土で整形され、天日干しされている火鉢の原型が並んでいます。
この窯である丸熊商店のスタッフの方々です。地元の方々もエキストラで出演されているとか。
いろいろなロケの場面です。
リヤカーで運ばれていくその昔の火鉢。リヤカーそのものがレトロな時代物。
山文製陶所さんがその昔、作られていた前掛。電話番号が3ケタだけの古き良き時代の前掛。お得意様にくばられていたのでしょうか。
「スカーレット」のポスターといい荒縄でくくられた古い火鉢といい、信楽焼の見学にこられた方々は納得されているのでは。
その昔に登窯で焼かれていた和風の火鉢がおもてなしに使われていました。
こちらには生子火鉢の3個結び。なつかしい今では見ることのできない「むしろ」がパッキンに使われています。今回「スカーレット」のロケに使われたかと思いますが、もう二度と見られないのは間違いありません。
庭にはまだまだ昭和の作の火鉢を始め、今では見ることの稀な二度掛けの大きな生子の植木鉢が置かれています。枯草の中に昔は使われていた立ちざや(立匣鉢)が横たわっているのが見えるでしょうか。
その中に二度掛けの生子火鉢の失敗作が見られるのでした。薪で焼かれていた時代ですので、焼成温度は経験と感。高温焼成の生子釉であっても高温になりすぎるとこのようになってしまったようです。
今では使われなくなったつぎざや(継匣鉢)がいつの間にか野ざらし状態に置かれてしまっています。
「むしろ」も懐かしい思いです。何十年も昔の話し、その当時農家の庭先で秋になりますと収穫した稲、豆を始めとする雑穀類をこのむしろで天日干しに使われていました。
今は見学に訪れる方々のおもてなしとなっている生子火鉢。「スカーレット」のロケではこの火鉢も道具として使われたとか。よく見ますと色々な形があります。
丸火鉢、八角火鉢、十二角火鉢、それに雷文が入った火鉢といろいろあります。色も二度掛けの生子本来は海鼠釉と書くのですが。それとコバルト釉の大鉢とそれだけ売れたということでしょうか。
この形状は瓜をデザイン化したものなのでしょうか。機会があればおたずねしたいと思います。
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