園主のフォト日記
2019年7月
« 3月    
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  
本日は朝より曇天、紅葉の美しかった高雄を過ぎた頃より雨模様。
その中で昨年2回程訪れました谷を再度訪ねました。
ところが、よく観察しますと代表的な苔が何でも見られるのでした。
ここへ来ればあちらこちらへ行かなくとも簡単に観察できるのでした。
貴重な苔生育地です。
_IGP4393 _IGP4394
昨年はまったく気づくことのなかったコウヤノマンネングサが生育していることでした。
しかも道路脇にです。
早速車から降りまして観察することに。
_IGP4395 _IGP4397
やはり夏の涼しさと水分の豊富さでコウヤノマンネングサと同じような条件のシノブゴケが生育しているのでした。
このシノブゴケは夏の涼しさを求めるアオシノブゴケではと思えます。
_IGP4399 _IGP4402
ところがシノブゴケだけではなく、コツボゴケらしきものが見えるのです。
初めて見ることのできましたコウヤノマンネングサとコツボゴケの共生です。
コツボゴケも夏の涼しさと水分を要求することは同一条件だけにこれはこれで納得です。というよりも新しい発見ですねぇ。
_IGP4403 _IGP4405
そのコツボゴケです。
このコツボゴケも色々な変種がありますので今後勉強しなければなりません。
どうです きれいに育っているコウヤノマンネングサ、もう冬ですから夏の青さはありませんが、意外やそれでも青々としておりました。
やはりミネラル豊富な腐葉土層を通過した雨水がこのコウヤノマンネングサに最適な生育条件を供給していることがわかります。
_IGP4409 _IGP4410
ただ、このコウヤノマンネングサ、少し草丈が低いことが気がかりでしたので、少しサンプリングさせていただきましたところ、下にはアスファルトの地面がでてくるのでした。成程です。
やはり成長期には供給される水量が少なく、それで思うように育っていないことがわかりました。
谷川とは反対の人の斜面に目を移しますと、クジャクゴケが側溝に見られるのでした。
_IGP4412 _IGP4417
その側溝をよく見ますと、クジャクゴケ以外にも少し小型のトサカホウオウゴケらしきホウオウゴケが育っているのでした。
_IGP4418 _IGP4419
そしてその斜面にはコウヤコケシノブが見られるのでした。
_IGP4420 _IGP4423
その反対側の谷川側の地面を見ますと、今度はコウヤノマンネングサとオオカサゴケの共生です。
こんなこと有り?といいたいぐらい珍しいこと初めてです。
_IGP4421 _IGP4422
そんなことで、ここではオオカサゴケも見られるのです。
みなさまには案内したいところNo.1です。
_IGP4430 _IGP4432
そんなことでもう少し変わったコケはないかと探しておりますと、期待は裏切らないものです。
コウヤノマンネングサとは少し趣が変わっているなあとよく見ますと「フロウソウ」です。
コウヤノマンネングサとの陰に隠れて少し人気はないのですが、でも育てますと、よくできましたフロウソウを見ますとまるで別物に見えます。
もっと人気が出ても良いのかもしれません。
_IGP4434 _IGP4435
このフロウソウこの12月頃になりますと新旧入れ替わる季節です。
育てておりますとよくわかるのですが、11月頃より新芽が吹いてくるのです。
自然でもそのようなことが起こっています。
小さな可愛らしい新芽がたくさん顔を覗かしています。
_IGP4437 _IGP4438
そのようなことで反対側の山の斜面の側溝を観察しますと、クジャクゴケ風に広がったコケを見ることができました。何ゴケか知らないことだらけです。 その側溝を見て歩きますとフトリュウビゴケでは。
_IGP4439 _IGP4441
そしてムクムクゴケも見られるのでした。
このムクムクゴケは夏はかなり涼しいところを好みますので、この辺り一度夏の季節に訪れてみたい思いがいたします。
そのムクムクゴケを上から見たところです。
山の斜面からの雨水が伝わっていることがよくわかります。
_IGP4443 _IGP4444
そしてその奥にはミズゴケが、多分オオミズゴケが生育しています。 厳密に言いますとコケ植物の中で唯一の湿生植物であるミズゴケが育っているということは、やはり年間通じてそれだけの水分補給があるということになります。
_IGP4446 _IGP4447
斜面を見上げますと、フトリュウビゴケが目に付くのでした。
このフトリュウビゴケは空中湿度がかなり必要な特徴であることがよくわかります。
その下の水路にはやはりフトリュウビゴケとヒノキゴケが見られるのでした。
_IGP4449 _IGP4450
そしてその奥の斜面にはコウヤノマンネングサが再度見られるのでした。
よく見ると多分アオシノブゴケが見られ、同一の環境を好むことがわかります。
テラリウムにはやはり両者を使用することをおすすめいたします。
_IGP4451 _IGP4453
時間もあまりなく、引き返すことに。
谷川に沿った山道を下りますと「稲荷明神」が祭られていました。
多分この大木に神が宿るとされ、この山を守ってくれる神を稲荷明神に託したものと考えられます。
そんなお稲荷さんを祭ってある台座の石にもシノブゴケが育っているのでした。
_IGP4454 _IGP4455
その反対の苔むした山の斜面を見渡しましたところは、急斜面だけに落葉が積もれず、腐葉土の層にもできず、そのようなところに苔が育っていることがよくわかります。 そこにはシノブゴケとクジャクゴケが見られるのでした。
_IGP4456 _IGP4457
このクジャクゴケを観察することに。 胞子の出ているクジャクゴケ、やはりその胞子から見てクジャクゴケに誤りはなさそうでした。
_IGP4458 _IGP4459
この胞子をきれいに、そして特徴がわかるように撮影するのでしたが、いかがでしょうか。
_IGP4462 _IGP4464
谷川にはムラサキシキブが見られるのでした。
紫の実がなる秋の人気種ですが、自然のものを見る機会も少なく、記念にと思いました。
_IGP4466 _IGP4467
辺りにはイトゴケ、キヨスミイトゴケが見られるのですが、大きく育っている様子もなく、このイトゴケも空中湿度だけでなく、その他の環境があるのかもしれません。
_IGP4469 _IGP4470
倒木には「きのこ」に混じってホソウリゴケのような青い美しいコケが育っているのでした。 そしてシッポゴケと思われるコケも見られるのでした。
_IGP4471 _IGP4472
山の斜面にはタマゴケが、そしてショウジョウバカマがうずもれるように育っているのでした。 シノブゴケも道沿いにたくさん見られるのでした。
_IGP4473 _IGP4476
いろいろな個体があるように思えるので、サンプリングをさせていただきました。
深山に育ったシノブゴケにはどのような種類があるのか楽しみです。
_IGP4480 _IGP4481
里に下りてきますと、山水画の世界が見られるのでした。
普段見られる風景でないだけに恵まれた観察日和です。
_IGP4482 _IGP4485
途中次の谷へ訪ねる合間に道の駅へ。
昔懐かしい京都ならではのしめ縄が販売されていました。
そして道の駅の中には、それこそ今では見られることが無く、「釜戸炊き」と言葉が死語となっている釜戸の写真が飾られていました。
京都では「おくどさん」と親しみを込めて呼んでいました。
この燃料である「薪」を燃やした炭を火鉢に移し、本来の黒炭の種火にしたものです。
そのように実家で行われていたことを思い出しますと、当方も老いたものだと思い知らされる昨今です。

̃y[WTOP
Copyright(C)2008 ISHIDA Seikaen All rights reserved.