写真を使った園主の日記です。

2015.07.01 多肉植物販売 謎のグラプトベリア「淡雪」に迫る。

2015.07.07

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実は弊園、この株を花き市場で入手したのですが名札無しでした。グラプトベリア 初恋 と思って販売していたのですが、先日御注文を受け株を選んでおりましたところ「ハッ」と気がついたのです。少し紅色に染まっているのです。

改めて初恋ではなく、淡雪の系統であることに気がついたのです。

そして以前より密かに「淡雪の変わり」或いは「淡雪もどき」と、限りなく淡雪に近い品種で芽変りしていました。そしてその特徴はなかなかわかりづらいのです。

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そしてこれが淡雪の本製品と思われる株です。これはネットでの購入なのですが、本年春に入手。しかしながら少し陰作りでしたので本来の特徴がわからず、今少し育てる必要を感じていましたが、やっと6月下旬になって特徴が出てきました。 これが入手後育てておりました淡雪。いつまで育てましても今一歩特徴が出ないという特徴があります。昔から複雑な植物の特徴を見るには一年を要すると言われ続けてきましたが、多肉植物でもそのようなことがいえるかもしれません。
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この株はこの6月末にやっと「淡雪」と確認できた株です。そしてその入手はというと花き園芸市場での入手です。名無しの多肉植物の中に入っていたのです。その入手時期はといいますと、昨年12月のことでした。

でもこの株が「淡雪」とわかるまでには、それはそれで苦労したのです。その続きは紅淡雪で。

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「紅淡雪」と弊園がこの場を借りまして命名いたしました。実はこの紅淡雪も多肉植物セットの中に同様に入っていたのです。当方調べるのが好きですから色々調べたのですが、わかりません。

それでそのセットを作っておられる農園に連絡を取りましたが、「元々名前がわからず、増殖し出荷している」とのこと。

しかしながら「そうですか」といって電話を切る当方ではありませんので、お訪ねすることをお願いいたしました。

そしてこの株も紅淡雪なのですが、作り方、育て方によって見かけが全く違うのです。当方も長く悩み、色々なブログ等を見ましても百家争鳴でどのブログも決定打が無いのです。

そのようなことで生産しておられる農園をお訪ねしたことが決定打でした。

それは「これが親株ですわ」と言われた株がその時は「初恋でもない」「朧月でもない」当方も消化不良だったことを覚えております。

そしてこの不明の親株から変化したものを次々と説明していただき「当方で変化したから間違いありません」とのこと。その変化したものを分けていただき、持って帰り色々と調べました。

弊園が名前をつけていた「淡雪錦」なるきれいなものが、「ピーチ姫」「グラプトベリア デビー」と同一であることがやっと最近になってわかりました。

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これは弊園が「淡雪錦」と命名したものです。

実は当方、元々は斑入り植物であるラン科の「富貴蘭」「長生蘭」が専門です。

このきれいな縞斑。つまりトリカラーが錦とつける根拠かと思います。

それはそれで色々調べた中で「ピーチ姫=ブロンズ姫の変わり」と解説されているところもありますが、これは明らかに誤りであって、わからないことからそのように解説されたことと思います。

そして「グラプトベリア デビー」としてある農園が生産、出荷されています。

そこで他のショップ等色々調べますと、「デビー」の名前にて、「紅淡雪」或いは「淡雪の変わり」と思われるものを流通されている様子。これでは色々と問題が起こりますねぇ。

この淡雪錦、日光を充分に採りますと濃桃色となり、日陰に育てますと淡桃色となります。

やはりグラプトペタルムとエケベリアとの交雑に起因しているのではと思います。

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