園主のフォト日記
2019年8月
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_IGP4363 信楽焼火鉢といえばその昔、代表的な信楽焼でした。
現在の様に近代化されていない時代、石油も無く、電化もされていない時代、冬の暖房といえば炭を使い、その道具といえば火鉢でした。
そしてその釉薬といえば中国より技術が伝わった、海鼠釉でした。
その技術も現代では焼かれなくなりましたが、そのイメージは受け継がれ、海鼠釉火鉢として販売されています。
その海鼠(生子)11号の火鉢を取り上げてみることに。
_IGP4369 昔なら稲わらを燃やしてできるわら灰が一般的であり、全量わら灰を使用しましたが、昨今稲の入手が困難となり、その灰も入手不可能となってきましたので、代わりに弊園では耐熱性に優れ軽量な「ひゅうが土」4Lを底部分に入れます。
_IGP4372 次に灰を6L入れます。
この灰は、炭を燃やした灰とか、木を燃やした灰つまり「木灰」といいますが、これを使用します。
_IGP4374 そして五徳といいまして、やかん等を置く場合に支える鉄製の代を入れます。
そこに火のついた炭を入れるのですが、直接入れるのではなく、昔なら「からげし」といいまして「消し炭」をコンロ等で着火させ、燃えたからげしを火鉢に入れます。
そしてその上に本来の炭、つまり木炭を入れ、着火させます。
昔は手間暇をかけたものです。
というよりそれしかなかった時代でしたから。

そのようなことで、弊園では信楽焼火鉢と灰と炭をセットにしまして販売いたします。

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なまこ13号の外観です。
明治時代に、それまで中国の焼きものでしか見られなかった鈞窯の釉薬です。本来灰釉を二度掛けして、その釉薬の流れの色が海鼠に似ているところから名付けられました。
信楽焼には明治時代にその技術が導入され、歴史のある焼きものです。
現代では二度掛けしていない、いわゆる海鼠風の焼きものとなっています。
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使用方法は13号の場合、底に土(弊園の場合「ひゅうが土 6L」)を入れます。
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次いで灰(木灰)を9L入れます。
昔はいくらでもあった稲藁を燃やしてできる灰を全量入れましたが、昨今その稲藁が入手できず、灰も高価となりました。
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その灰は「いろり」でできる灰だったのですが、ふるいますと、からげしが出てきました。
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本来はその「からげし」を使うのですが、昨今入手できませんので、炭焼きでできる「粉炭」を利用します。
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お入れしております 京の炭「鞍馬炭」の粉炭、火をつけ燃えているところに本来の本炭を入れ、赤く火がついているところを撮影しなければなりませんが、本日のところはイメージ画像にて後日撮影したいと思います。

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大悲山といえば京都で野生植物にくわしい方なら言わずと知れた地名です。或は歴史好きの方なら、遠く鬼界ヶ島へ流された俊寛が一時、都からの追っ手を逃れてこの地に隠れ住んだといわれる地でもありました。その分かれ道をひたすら走りますと目的地まで今一歩のところです。 しばらく走りますと、現代版炭焼小屋が街道筋沿いに現れました。屋根からは炭を焼いておられることがよく分かる煙が出ているのでした。
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小屋の中をのぞかさしていただきますと、煙の様子からほぼ焼き上がり。空気穴、煙突も締めて空気を遮断。そして2週間後に窯開きをするとのこと。その間ムラして行き、その間のムラし具合で炭の善し悪しが決まるとのこと。 多少ボケておりますが、窯の中の焼けた炭です。木の種類は「ナラ」とのこと。
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その焼けた炭を2寸5分、つまり7.5cmの長さにカットして切りそろえた黒炭です。

規格は特級品です。

そしてその2寸5分にカットした黒炭を箱詰めにしている作業風景です。
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一部新聞紙が入って完成品ではないのですが、このような感じです。 箱詰めされて出荷できる鞍馬炭特級品5kgの製品です。料理屋さん、火鉢等に使用されます。
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規格外の黒炭です。品質的に特級品とならなかったものはこの規格外に入れられます。これらはバーベキュー用としての使用が主です。一般家庭でご利用いただいたならと製品化しています。 特級品として箱詰めに至らなかった規格を、「小割れ」として商品化した製品箱です。炭焼きの窯の中で完全に炭化しない部分がどうしてもできてしまいます。やはり炭に火をつけますと異臭がいたしますので屋外での使用、例えば屋外での七輪を使ってのバーベキュー等に安価で最適です。
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今回無理を言いまして分けていただきました「粉炭」です。炭焼きで出来るクズ炭です。

これはどこにも販売されていないかと存じますが、始めにコンロで炭を焼くのですが、

始めから炭に火をつけるということは少し時間がかかります。

昔は七輪でもそうだったのですが、「からげし」といって木を燃やした後にできる炭「けし炭」、

これに火をつけよく燃えてから、その上に本来の炭を入れたものです。

その「からげし」が今は無く、この粉炭が代用です。かなり贅沢な使い方ですが、現在では一番合理的です。

そのようなことでガスコンロに「火起こし」にこの粉炭を入れて火を起こしてください。

とっても便利な炭です。この製品、箱はありませんので、弊園にて袋詰めして販売いたします。

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近年農作業も秋の稲刈りも全て機械化されてしまいました。

昔は鎌で稲を株元から切り取って束ねて、それを竹竿に吊り下げて乾燥させていた風景が農村の秋の風物詩でした。

今日その作業が弊園の営業する周辺にても全く見られません。

そのようなことでこの稲わらの結束した姿を見るのは何十年ぶりになるのではと思います。

農家の方々にとっては本当に合理化され、人手もかけずに「米」が収穫できるようになったのですが、

その過程で出来る稲わらが無くなってしまいました。この稲わらを燃やしてできるのが「わら灰」です。

昔は火鉢の灰として使用されていましたが、それが無くなってしまいましたのです。

火鉢の灰としてはこの「わら灰」が最高品質だったのです。

そのようなことで、この「わら灰」を販売することに。

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