園主のフォト日記
2018年6月
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龍山、4号。縄縁富貴蘭鉢に力作、昇竜の図が描かれています。 双龍文様であることから最高級柄であることがわかります。
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4.5号。縁足金に描かれました竜文様、鉢があっさりしているところから竜もあっさり目。 双竜に描かれ、こちらも表に見えなくはなく、二方正面の鉢であることがわかります。
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赤絵に虎図。高級柄の一品です。 雲龍文様。雲は金泥、縁縄と高級図柄となっています。
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満月に白鶴文様 四海波に飛来する白鶴文様
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白波に舞う白鶴文様 昇竜文様
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鳳凰文様 白鷹文様
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昇竜文様 虎図文様
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楽焼植木鉢の中で三つ足の無い、切高台の鉢が長生蘭つまり石斛用の鉢です。
この長生蘭鉢が楽焼で現在の形をしたのはいつ頃か不明ですが、江戸時代には無かったのではと思います。
当初はこの3号だけだったと聞いておりますが、時代とともに3.3号・3.5号も作られるようになったとか。昨今、長生蘭、石斛の人気が下火になりますとほとんど注文が入りませんでした。窯に聞いても。。
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3.3号の長生蘭鉢です。
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3.5号の長生蘭鉢です。
実は長生蘭鉢として人気がなくなる時期を境にしまして、それまで素焼き鉢メーカー「トモエ」が作っていた「切高台」が廃業する前後に作られなくなり、変わってこの長生蘭鉢の素焼き鉢が人気となり現在に至っています。
何に使用するかといいますと、富貴蘭鉢としての作り鉢です。
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江戸時代に「五龍」といわれる職人或いは窯なのか不明なのですが、現在でも残っており、そのデザインが伝統的に作られております。
愛楽園でも人気作家「梅花」作による春蘭鉢が製作されておりましたので入手しました。サイズは4.5号です。
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鉢の大きさ4.0号です。
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3.5号の春蘭鉢です。このサイズも人気とか。
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この図柄も伝統的な「青海波」といわれる文様です。美しく描かれております。
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長生蘭といわれる石斛の斑入り園芸種を観賞するに使用する長生蘭鉢です。昔は3号だけだったのですが、近年は栽培技術の進歩にて3.3号、3.5号もできております。
この鉢の文様は伝統的な唐草文様に中心に七宝文様がが描かれています。
こちらも長生蘭鉢です。紅白の梅が描かれており、白胴の中つまり雪の中に咲く梅をイメージして作られた鉢ではと思います。季節は今ですねぇ。
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富貴蘭といわれる風蘭の斑入り園芸種を観賞するに使用する富貴蘭鉢です。大きさは3.5号です。図柄は富士山に白鶴が描かれ、おめでたい図柄になっているかと考えられます。 四海の波に白鶴文様。「四海波」は謡曲「高砂」の一節にあり、一番めでたい祝言の部分とされています。これらの文様はおめでたい文様と考えられます。
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江戸時代に流行したオモト「万年青」と書きますが、その万年青を観賞する鉢として作られています。
図柄は「富嶽三十六景」の内「神奈川沖浪裏」です。北斎の名を世界にの北斎とならしめた有名な図柄です。そしてこの鉢には「鋏跡」があります。
つまりこの鉢、黒鉢は戦前かもしくは昭和20年代から30年代に炭火で焼かれた、いわゆる加茂真黒石を使って焼かれた伝統的な楽鉢です。そして絵は後絵付となります。きっと古い鉢がどこかの古い趣味家の棚から出てきたのでしょう?
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同じく万年青錦鉢3.5号です。
北斎「富嶽三十六景」の内「凱風快晴」通称「赤富士」と呼ばれる有名な図です。錦鉢作家亘氏が描きたいと以前から願っておられた図版かと思われます。
この錦鉢の元である黒鉢もやはり加茂真黒石を使った今は京都でしか見ることのできない技法で焼かれています。
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春蘭錦鉢4.5号です。古鉢にある五龍写しの図柄、作者は香子さんです。 縁足金といわれる、黒楽鉢に金を施した少し豪華な万年青鉢です。大きさは3.3号。今一番人気の鉢サイズです。
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古典柄を脱した新作柄の万年青錦鉢3.5号鉢です。白鶴に曲水に細かい梅花紋をちりばめたニューデザインです。 長生蘭錦鉢3号です。文様は七々子柄。江戸時代より続く古典柄の初級編です。但し近年は作られなくなり、改めましてしまっておりましたこの鉢を売り出しました。
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清水寺の参道。
さすが人気スポットだけあって人、人、人、、
その参道に朝日堂さんが営業しておられました。
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入口の通路には清水焼品々が手を取れるよう置かれていました。
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そして愛嬌のある信楽焼タヌキの数々。
これも和みの空間です。
正面にはクラフトショップ朝日陶庵の入り口があります。
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アートサロン くら」は建物の右側にありました。 入口正面には楽焼の水指が飾られており、やはり楽焼と茶道は切り離せないものと感じました。
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蔵を改造したギャラリーには香炉の品々、歴代の作品を勉強されながらオリジナル作品を創り出されているのではと… 楽焼伝統の獅子の香炉を始め花入れなど飾られていました。
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通路側の出窓には楽茶碗が、多分力作なのでは。 営業しておられる本館と旧蔵の間を昔は庭であっただろうというところを、現在はギャラリーにされ展示場とされています。
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短冊屋(和楽)さんから独立されたのがこの8月ということで、ここで窯を築かれたのが9月のこととか。お訪ねしたところ焼き物工房で見られる製作現場とちっとも変わらずお元気で製作しておられました。

そして一番目に入ったのが、この「窯」でした。
お尋ねすると楽茶碗を焼成する窯とのことで、その窯を見せていただきました。

楽焼きは登窯で焼くのではなく、家の中で焼き釜も小さいのですが、これを「内窯」といいます。

楽焼きはどうも桃山時代には確立されていたようですが、このような窯が土中に埋められ火鋏で作業がやりやすいように工夫されていたかと思います。

下の口は「ふいご」で風を送る口です。

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中を覗きますと楽茶碗が1個入るサヤと、その周りに備長炭をいれるスペースがあります。

楽焼きは「急熱急冷」という焼き方をされるのですが、一日中次々と茶碗を焼き続ける方法として、この炭を使った内窯は合理的な焼き物であることがわかります。

すのこを外した底です。
鞴で送風され焼成温度を一気に上げる構造がよく分かります。一気に温度を上げることにより茶碗は真っ赤になり、釉薬が溶け出した頃を見計らって火鋏で取り出します。

そしてその真っ赤になった茶碗を水の中に一気につける急冷です。
この楽焼きは急熱急冷をしても破損することも無く焼き上るので不思議としかいいようがありません。

その楽茶碗の技法が今日三河楽焼植木鉢に伝承されていることが京楽焼きといわれている由縁です。

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この窯で焼かれた黒楽茶碗です。
釉薬は加茂真黒、つまり京都市内を流れる加茂川(鴨川)の上流で採取される黒い石、これを真黒といい、水石・庭石の世界では「加茂七石」の一つに数えられ、石の世界では横綱とされています。

その真黒石を釉薬に使っているのは桃山時代より受け継がれています。

この作品は釉薬が透けすぎたのか、窯変も出ていますので目を凝らして見てください。

楽焼きに使用される「火鋏」です。

京焼の楽焼は窯も小さく、使用される火鋏も意外と小型でした。

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お訪ねしました日は、長生蘭の製作の日でした。
弊園は元は長生蘭、セッコクの通信販売をやっていただけに懐かしさも手伝って見入ってしまいました。

右側は機会ロクロ或いは水コテと通称呼んでいます石膏の型に粘土を入れ、中からコテで掬い上げて原型を造られたところです。柔らかい粘土の石膏の型を使うのがミソです。
つまり水分を吸収してくれて、型から抜くところではそれなりの固さになっているのです。

ですから石膏の型が水分を吸収してくれる量しか生産ができないのですが。

左側は更に少し時間を置いてからロクロにその抜いた粘土の鉢を下向きに置き、コテを使用し削りを入れた原型です。
縁も削られ、吊枠等にかけやすく、底穴も大きな穴となって、全体に乾きやすく造られています。

この削りは昔はより薄くなっていたようにも思いますが、耐久性がそれだけ短くなるきらいがあり、少し厚くなってきているようにも思います。

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先に作られていました春蘭鉢です。
同じように作られた型から抜いた原型に足をつけ、更に乾燥させているところです。

この乾燥が不十分だと窯入れしたときに破損してしまいます。

そして窯入れされた春蘭鉢、下段には長生蘭(セッコク鉢)です。

焼成温度は800~900℃で焼かれ、素焼き鉢として出来上がります。
この後黒釉薬の上薬をかけ、再度焼かれると通常の楽鉢として販売されます。

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火鋏です。

何をするかといいますと、昭和40年代初期まで創業以来、京都の楽焼きの技法である内窯で1鉢1鉢この火鋏で一日中火が燃えている中に取り入れたり、取り出したりする道具です。大きな火鋏です。

そしてこの火鋏の「ハサミ跡」でその窯元がわかるようにもなっています。

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工場の隅っこに置かれていた内窯のサヤです。
内窯にこのサヤを入れ、その間に炭を入れて燃やすのです。

このサヤは京都の楽焼きに比較して大きいのですが、大きな鉢を焼くためにこの大きさが生まれたと思われます。
そして古いサヤの底には昭和27年の製作月日が彫られていました。

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破損した春蘭鉢がありました。
削りを入れた鉢の肉厚です。
楽土を使い薄く作られているため軽く、通気性も良く、そして楽茶碗由来の断熱性もあり、鉢内がムレにくい特性を持っています。
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